ATP (エーティーピーと読む)
エネルギーの化合物(アデノシンサンリン酸)
エネルギー
PC (ピーシーと読む)
筋肉内にある化合物エネルギー。PCはクレアチンから作られており、リン酸グループに結合するので(酸素なし)リン酸を放し、ATPを充電させることができます。
筋肉内のPCは20秒ほどしか持続しませんが100mダッシュほどの運動であればエネルギーを出力させることができます。
乳酸(にゅうさん)
運動をすることにより筋肉内に増える物質。燃えカス的存在。
この物質が筋肉に溜まると筋肉が疲れを感じる
乳酸は著しく筋肉を酸性化させるので、エネルギー生産に関連する酵素の活性を低下させ、筋肉運動のためのエネルギー(ATP)を作れなくします。→スタミナ切れの中心的な原因
数分から数十分の休息により乳酸が処理され、筋肉の生理的環境が元に戻ると、また運動できるようになります。
乳酸をためにくいようにするまたは回復処理をきたえ、スタミナ切れしにくい筋肉を作ることが可能です。(乳酸耐性トレーニング)
わざと乳酸を筋肉内に溜めるような激しい運動をして短いインターバルで同じ運動を繰り返すようにする。トレーニングを始めたばかりの頃は2セット目3セット目になってくると筋肉が疲れきって動きが鈍くなりますが、2〜3週間のトレーニングで疲れにくくなってきます。
グリコリシス
(無酸素エネルギーシステム・原始的エネルギー代謝)
酸素なしでATPを作る
100mダッシュやウエイトリフティングのように単発的な運動をするときのエネルギーはここから得られる
5〜15秒ほどしかもたない。
TCAサイクル
(有酸素エネルギーシステム・近代的エネルギー代謝)
酸素を使ってATPを作るシステム
エアロビクスダンスや長距離の水泳など長い時間運動をするときに主に使われるエネルギー(ATP)を作るシステム。
グリコーゲン
グリコーゲンはグルコース分子がいくつもつながったもので、人体の肝臓と筋肉に貯蔵されており、エネルギー(ATP)の素となる 。
炭水化物に多く含まれる グルコースがグリコーゲンに変化して体内に貯蔵される。
■エネルギーの発生システム
エネルギー生産のメカニズム
運動
の種類によってエネルギー(ATP)の生産のメカニズムが違ってきます。ATPの生産のメカニズムには大きく別けて2種類あります。一つは酸素を使わないでエネルギーを生産するシステム。(原始的エネルギー代謝といいます)二つ目は酸素を使ってエネルギーを生産するシステムです。(近代的エネルギー代謝といいます)
原始的エネルギー代謝(グリコリシス)
筋肉内に貯蔵されているエネルギー源のグリコーゲンやブドウ糖を乳酸に分解しながらATPを生産するメカニズムです。
原始的エネルギー代謝の特徴は100mダッシュやウエイトリフティングのような急激な運動に要するエネルギーを供給することが長所とされますが、乳酸も生産するので筋肉や血液を酸性化して代謝に関与する酵素群の働きを低下させATP生産そのものにブレーキをかけてしまうという短所もあります。
ATPの生産効率は低く、一分子のブドウ糖からは2分子のATPが生産されます。
近代的エネルギー代謝
体内に貯蔵されるグリコーゲンやブドウ糖の代謝物ピルビン酸、体に貯蔵されている脂肪(体脂肪)、体内のタンパク質からのアミノ酸を利用してエネルギーを生産するメカニズムです。
近代的エネルギー代謝の特徴は筋肉などへの酸素が十分に供給される運動(長距離やエアロビクスダンスなど)に要する持久性の運動に対して大量ののATPを供給し続けるという長所があります。一分子のブドウ糖から38分子のATPが生産されます。
運動のためのエネルギー(ATP)を生産するのにグリコーゲンやブドウ糖を使うのか、脂肪酸に頼るのかは運動の条件
【運動の時間の長さ・強度】によって変わってきます。
★基礎はこれぐらいにして具体的に食生活をどうしたらいいか見ていきましょう